2009-01-01から1年間の記事一覧

サラッとことしの総括。

今年は不完全燃焼の年だった、と思う。会社に入ってから社会人博士入学までの3年半。理由のない焦燥感と現実の問題の矛盾を感じた時期。社会人博士入学から卒業までのの2年半。がむしゃらに仕事と研究をしていた時期。土壌汚染をベースとしたリスク評価やブ…

何が合理的か?

大辞林によると合理的とは 論理にかなっている様。因習や迷信にとらわれない様。 目的にあっていて無駄の無い様 とある。土壌汚染の対策で合理的な方法とは何か?という問いがよくある。 管理が合理的なのか? 原位置浄化が合理的なのか? 掘削除去が合理的…

土壌汚染対策はどうするべきか?現時点での私の結論

くるくる回った結果です。結局はそこに落着くか、と言うところです。 何が問題なのか? 僕の本音1(環境リスクの面)? 現状で環境リスクが高い汚染は、除去(浄化)したほうがよい。 現状で環境リスクが低い汚染は、管理した方がよい。基準を超えているだけ…

リスク評価と意思決定の勉強会 N先生のリスク論の先に。

今日は再来週に開くワークショップの最終打合せを兼ねた勉強会。前半はワークショップの内容について、後半は共通知とは?と言う話。Iさんがイギリスに行っているので参加できなかったのは残念。以下、分かりにくい文章ですいませんが、昨日の記録として。結…

1.1倍の土壌汚染。。。。。

ニュースを取り上げない、といいながらまたニュース。環境リスクは極めて低いと想定される基準の1.1倍の土壌溶出量基準を超過する土壌汚染。されど掘削除去しようとしさたら処理費用は数千万円。 環境リスクの面を考えると、対象地で管理、という選択肢も十…

8/20の言葉

考える人より 伝えた人が 夢を叶える。 中谷彰宏さんの本より

ブラウンフィールドコラム:なぜ米国のブラウンフィールドには税金が投入されるのか?を考える。

米国で2009年度のブラウンフィールド再開発の政府予算に5500万ドルの追加があった、と報道された。これで2009年度のブラウンフィールド再開発の政府予算は総計1億7000万ドル近くとなった。 EPA Announces $55 Million for Contaminated Land Clean Up and Lo…

異なる視点を持つ同じフィールドの方との議論

今日は夜から勉強会。Tさん、Hさん、Sさんと4ヶ月ぶりにお会いして第2回勉強会&ディスカッション。議論の対象は、大きくいえば土壌汚染地の”価値論”。具体的には”汚染を残した状態での土地はどのような価値がつけられるのか?、ということ。"(民間ビジネス…

夏の終わり、NGIさんの講演、リスクベースの進化

気づけば8月14日です。 ここ数日、気温が高くなっており、やっと夏らしくなって来ました。先日のこだまに乗っていた時の浜松の気温は午前11時半で35℃。さすがに日中は暑いですね。 夕方になり太陽が沈むと東京でもだいぶ涼しく感じ、夜はクーラーなしで窓を…

Deepな3人

昨日の夕方より今日の夜まで個別に3人の方にお会いする。 一人は大阪で都市計画をしている会社の社長さん。 その後、東京に戻る新幹線の中で友人のFと待ち合わせをして情報交換&議論。 そして今晩はFの親会社の常務のFさんと会食。とても刺激てきな時間でし…

夢を語る、15年の長さ

今日は、分野は違うが、実務家であり研究者の方の家でホームパーティ。私は部外者だが、ちょっとしたご縁で招かれました。 Oさんの言葉 主催者のOさんがおっしゃった言葉を幾つか(耳で聞いた言葉なので間違いはご容赦)。 我々は実務家であり、現場を見れる…

勉強会をする目的とは(思考途中)

今日は朝から関西へ。 新幹線には多くの家族連れと子供の集団で異様に賑やか。 世間は夏休みだ。 IWSKさんの少し前のブログを読んで、少ない経験ながら、勉強会をする目的を考えてみる。 新たな知識を得ること 知識を共有すること 認識を共有すること 議論に…

東北大にて講演

大学の同級生で東北大にて(若くして!)准教授をしているOから誘いを頂き、東北大にて講演をしました。 PPTを行きの新幹線の中で学生さん向けに再構成。木曜日の秋田に続き、アカデミックな雰囲気での発表。 ディスカッションの中で頂いた言葉の一つ。 ・未…

ひと段落

講演・発表が4つあった2週間が終了。 Cをはじめ、多くの人に協力を頂きました。 ありがとうございます。

土壌溶出量基準について:リスク評価と意思決定

7月10日のブログに書いたが規制者側の意見として 溶出量基準は厳しい基準だということはわかっている。でも、それを緩めるための知見(科学的根拠)が足りない。だから安全側にせざる終えない。 という言葉は重たい。 これは、リスク評価に基づく意思決定に…

今週

水曜日:大阪にて講演 木曜日:秋田にて学会発表 金曜日:学会終了後、東北大にてセミナー講演 です。

メモ

砒素、フッ素については検知管があるらしい。知らなかった。

メモ

1,4-ジオキサンおよび塩化ビニルモノマーが地下水環境基準追加の可能性が高くなったようだ。1,4-ジオキサンはある方の総説によると以下のような物質のようだ。地下水からの浄化が大変かもしれない。 水と任意に混じり合い,沸点も水とほぼ同じ,簡単な構造に…

発表

久々の長時間の講演で緊張して、心の余裕がなかった。 今回の発表についてのメモ 聴衆の知識レベルを把握していなかった。 クイズの答えを言い忘れた。 PPT一枚入れ忘れて戻ってしまった。 早口だった、らしい。 自分はしゃべるのが苦手だ、ということを…

エコケミストリー研究会 シンポジウムにて

発表終了。 私の発表の前に環境省課長が土対法改正についてお話しをされていました。 賛同できる部分で印象に残った部分のメモです。このメモについては私のバイアスがかかっている可能性がありますのでご注意ください。 当たり前のことを言っていますが、そ…

知見が不足・・・・・

今日の課長の発の意訳その2 溶出量基準は厳しい基準だということはわかっている。でも、それを緩めるための知見(科学的根拠)が足りない。だから安全側にせざる終えない。 これは私の努力不足でもある、ということですね。根拠を提示せねばならない。

中央環境審議会 土壌農薬部会土壌制度小委員会(第11回)議事次第・資料 公開

先日お話ししていた資料がこちらで公開になりましたので是非呼んでみてください。特に資料2-1の土壌汚染の調査・対策について(説明資料)は結構すごいことになっています。 以下、改正なかで影響が大きそうな内容です。 新4条について 新4条の契機の土地改…

僕らの世代で処理をしよう。

昨日、ある問題に直面している方が仰った言葉。 前の世代の負の遺産は僕らの世代で処理をしよう。 先送りにして次の世代への負荷を残さないように。 ありがとうございます。リスクベースの考え方との整合性は難しいのですが、汚染原因者、資力を含めた実現可…

トリクロロエチレンの水道水質基準の規制強化?

土壌汚染対策法の改正について書こうと思いつつ時間が取れません。環境省のHPにもまだ資料がアップされていない様子。この当りの情報公開は早くして周知を図って欲しいものです。さて、今日は違う話題で、トリクロロエチレン、水道水質基準が0.03mg/l→0.01mg…

第11回中央環境審議会土壌農薬部会土壌制度小委員会

長いですが、昨日開かれた第11回中央環境審議会土壌農薬部会土壌制度小委員会(公開会議)で、「土壌汚染対策法一部改正に伴う政省令素案」がでました。 7月2日朝現在、内容はWEBにはアップされていないようですが近々アップされるでしょう。 結構変わっていま…

ブラウンフィールドのゴールを何とするのか?

ブラウンフィールドへの対応のゴールとして ブラウンフィールドが再開発されて、土壌の問題が解決し、プロジェクトとして利益が出ることがゴールなのか ブラウンフィールドが再開発されて、町全体の便益が増加することがゴールなのか? 私企業での解決であれ…

ブラウンへの対応策

来月、東京と大阪であるブラウンフィールドの講演会に向けて資料を作成中。1本は締切が過ぎており何とか伸ばして頂いている。 その中でブラウンフィールド発生への対応を書いているのだが、恥ずかしながら2年半前のD論とその要旨が非常に参考になっている。 …

リスク評価と意思決定の勉強会 第5回の簡単なまとめ

皆さん、NGなら連絡をください。 規制には理由がある。 規制には規制がされる理由がある。その歴史を追うことで、その時代にどのようなリスクが高いと判断されていたかが伺える。 高いと判断される理由は、 科学的な知見でリスク自体が高い場合 不確実性の高…

自分で感じたときこそ伸びる

人から指摘されて反省したり、恥じたりしたときよりも、自ら気づき反省したとき、自ら悔しいと思ったとき、自らを恥じたとき、自らの無力さを感じたときにこそ、人は大きく成長すると思う。 悔しさ、恥ずかしさ、無力さが大きいほど活力となるのではないかと…

リスク評価と意思決定の勉強会 第5回

今日はリスク評価と意思決定の勉強会の第5回。Y大のINさんの発表です。トレードオフの話、楽しそうです。