何が合理的か?

大辞林によると合理的とは

論理にかなっている様。因習や迷信にとらわれない様。
目的にあっていて無駄の無い様

とある。

土壌汚染の対策で合理的な方法とは何か?という問いがよくある。
管理が合理的なのか?
原位置浄化が合理的なのか?
掘削除去が合理的なのか?

それは、見る立場、見る高さ、によって異なる。
買主、売主、汚染原因者、善意の土地所有者、財政が厳しい市町村、地価が高い市町村、都道府県、環境省国交省、日本、世界。それぞれの立場によって、判断基準が異なるから、合理的、の基準が異なるのも異なるのだ。
まずそれを認識することが大切だ。

では、私はどのポジションをベースとしてとるべきか。
それは決まっている。
研究者としては、日本社会全体で無駄なコストをかけない方向にちょっとずつでも誘導することである。
一方、土壌汚染コンサルタントとしてはそれぞれの立場に立った合理的なことを提案することである。
これらは多少アンビバレントな部分はあるが、むしろそれぞれの立場を明確に理解している分、コンサルタントの立場でも使えるはずである(と思っているし、思い込んでいるがそれは人が判断することだ)。