土壌溶出量基準について:リスク評価と意思決定

7月10日のブログに書いたが規制者側の意見として

溶出量基準は厳しい基準だということはわかっている。でも、それを緩めるための知見(科学的根拠)が足りない。だから安全側にせざる終えない。

という言葉は重たい。
これは、リスク評価に基づく意思決定において、知見(リスク評価の材料)が不足をしているので安全側の評価をせざる終えない、ということである。
仮にリスク評価の材料が十分出揃っているとしたら、規制者側にはそれが伝わっていない、もしくは信頼に値しない、ということであろう。

つまり、

  1. 科学者側の研究内容
  2. 科学者側の研究成果の公開方法
  3. 規制者側との適切な情報交換

のいずれかに課題があるのだ。

冷静に考えると、今回の改正で変わらなかったということは、ここ5年自分がやってきたことも不十分だった、ということだ。
自分は十分やったと思っていたが、そんなことはない、ということが分かっただけでも収穫だと考えよう。

久々。

ところで、先週の金曜日のセミナーでは久々にX研のOさんとお会いした。お元気そうでなによりです。久々にお話しできて色々教えてもらいました。ありがとうございます。
また、A社のOさんと2年位ぶりにお会いしました。Oさん、YNUで社会人Drを取得されており、D論をお送り頂きました。社会人Drの醍醐味、というテーマに取り組んでおられてとても勉強になりました。ありがとうございます。
久々にお会いできる方がいるのが嬉しいですね。それにしても最近、YNU出身者に会う機会が多い気がする。。。。