夏の終わり、NGIさんの講演、リスクベースの進化

気づけば8月14日です。
ここ数日、気温が高くなっており、やっと夏らしくなって来ました。先日のこだまに乗っていた時の浜松の気温は午前11時半で35℃。さすがに日中は暑いですね。


夕方になり太陽が沈むと東京でもだいぶ涼しく感じ、夜はクーラーなしで窓を開けて寝ると、暑苦しいということはありませんでしたが昨晩は暑かったですね。でも今晩は涼しいです。

原稿御礼

ところで、先日、来月、挑戦的なタイトルで講演をされるNGIさんのことをBLOGに書いたら、ありがたいことに原稿(案)が届きました。
ありがとうございます。
NGIさんは落ち着いた雰囲気なのですが、その中には熱い思いがたぎっておられるとても魅力的な方です。私はいつも勉強させていただいています。

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タイトルの「リスクベースの考え方は更なる進化を必要とする」ということで、どんな部分で進化が必要なんだろう、と思い非常に興味深く拝読させていただきました。
ポイントは、「リスク評価」の考え方は更なる進化を必要とする、ではなく、「リスクベースのアプローチはさらなる進化を必要とする」というところです。

リスク評価の目的は?

NGIさんは農薬を対象に研究、提言をされていますが、問題の根底にあるのはは土壌汚染と同じ流れです。
リスク評価の目的は、リスク管理であり、また管理方法の意思決定です。リスク/ベネフィット評価、LCA評価も同じく適切な意思決定が目的です(だと筆者は考えています)。

指標はリスク評価だけではない。

農薬の使用を含めた農業システムは無数に考えられ、また、農業における価値観の指標は無数にあります。その指標とは、健康リスク、生態リスク、コスト、農業経営、食料生産、持続可能性などがあげられますが、すべてにおいてA(よい)という評価になるシステムは現段階ではないようです。つまり、何かにとってよいものは、何かにとって悪い、ということになるのが現実な用です。
その中で、どのシステムを選択するか、それは、その人、団体、自治体、政府の価値観によります。もちろん、すべてにおいて優れたシステムというものを探る努力は常に必要ですが、現実として意思決定をする必要があります。

〜リスクベースのアプローチのさらなる進化とは

リスクベースの考え方の更なる進化、それは、リスク評価の結果も含めた多様な指標を基にしていかにして”適切な”意思決定をするか、ということだと(勝手に)理解させて頂きました。
ただし意思決定をする場合、経済情勢、そして社会の雰囲気というのが重要になってきます。

土壌汚染でも

土壌汚染では、Not only 環境リスク but also不動産リスク も両方ヘッジ、という価値観が依然主流派です。これを変えるためには社会的な雰囲気を醸成する必要があります。
そして違う視点も必要ですね。理念も、そして利益も。

これに関しては昨日、東北から面白くなりそうな便りが届きました。今日もありがとうございます。

(所要時間35分)