リスク評価と意思決定の勉強会 N先生のリスク論の先に。

今日は再来週に開くワークショップの最終打合せを兼ねた勉強会。前半はワークショップの内容について、後半は共通知とは?と言う話。Iさんがイギリスに行っているので参加できなかったのは残念。

以下、分かりにくい文章ですいませんが、昨日の記録として。

結論は、リスクに対する新たな意思決定のあり方が必要だ、と言うことだ。

ここでのリスクは環境リスクだけに限る者ではない。
ここでの意思決定というのは、規制を作る側での意思決定と、規制の中で行動する人の意思決定の両方を指す。規制を作る側は、規制の中で行動する人の意思決定を想定に入れながら、カウンターリスクを考慮して規制をしなければならなく、かつ、規制の中で行動する人が予想外の行動にでてカウンターリスクが発生したときには、適切にフィードバックができる仕組みが必要だ。
これは環境リスク管理のなかにおいては、常に言われてきたことでもあり、近年実践されてきたことでもある。
それを幅を広げていこう、と言うことだ。そこでの各リスクの評価や予測は必ずしも定量的、精緻である必要は無い。

ハザード管理の時代から、N先生のリスク論の時代へ大転回をし、現在、(民主党も含めて)それに対するより戻しが起こっている。Fが言うように、時代は波のようにゆれながら、ある方向に向かっていく野ではないか。

以下は個人的な意見。
答えは、リスク評価とハザードと言う意味では、その中間に位置するが、さらに、3次元、4次元的な新たな軸を必要としている。そこには定量的な解は存在し得ないかもしれないが、定性的でもいいのかもしれない。そもそも意思決定自体がファジーなものなのだ。

非常に低レベルの環境リスク社会においては、実際に物事を運用する企業、市民の意思決定は非常に複数の要素をファジーな中で定性的にもしくは主観的に判断して意思決定をしている。

規制は必要だ。だが規制による経済影響をDOEだから僕らは関係ない、というのはもう時代遅れだ。民間は作られた規制の中で、自分たちにとって最適な行動をとる。そしてその行動は、もともと低いリスクを規制により過大に評価してしまい、他のリスクを高める結果を生むことが多々ある。

Kさんは恐らく全体論としてそれをしようとしている。我々Around30は、ここの対象でそれを突破する方法を示し、かつ、実証して見せようではないか。