[講演]2019-06-05 令和元年度 廃棄物資源循環学会 春の研究討論会での講演

6月5日の午後に川崎市にて、廃棄物資源循環学会 春の研究討論会「廃棄物・循環資材・リサイクル製品の環境安全評価試験法に関する話題」で「土壌等に係る溶出試験の国際規格化」と題した講演をしました。主に上向流カラム通水試験の国際標準化に関する話をさせて頂きました。

  • タイトル:「土壌等に係る溶出試験の国際規格化」
  • 日時:6月513時~14時30分
  • 場所:川崎市産業振興会館 1 階ホール会場
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内 容

セミナーA 廃棄物・循環資材・リサイクル製品の環境安全評価試験法に関する話題

廃棄物や副産物由来の循環資材を有効利用する際の環境安全性を評価するための試験・検査法の確立が望まれている。地盤材料として利用される場合には、土壌汚染対策法や土壌の試験法との整合が求められる。一方、地盤材料以外の再利用製品については明確な試験検査法がなく、再利用時の環境影響をどのように評価するのかについては議論が必要である。また、廃棄物に関する試験としては1.規制試験、2.特性化試験、3.現場確認試験、の3種類が必要との提案がなされているが、少なくとも3.現場確認試験、は確立されていない。本セミナーは、地盤工学会の室内試験規格・基準委員会と廃棄物試験・検査法研究部会との連携企画として、試験法に求められる内容や、規格化のプロセス、現状の試験法の課題などについて、両学会のメンバーが話題提供し、意見交換を行う。

プログラム

1.開会挨拶 
   山本 貴士(廃棄物試験・検査法研究部会長、国立環境研究所)
2.廃棄物・再生資源・土壌の試験・検査法に関する話題
 趣旨説明、講師紹介
   水谷 聡(大阪市立大学
 ① 地盤材料と廃棄物に求められる環境安全品質試験 
   肴倉 宏史(国立環境研究所)
 ② 製品の使用/廃棄時の環境安全性評価事例 ~太陽光パネルの環境影響の考え方~ 
   長谷川 亮(株式会社環境管理センター)
 ③ 再生材の六価クロム溶出挙動の評価事例と試験法の課題 
   宮脇 健太郎明星大学
 ④ 土壌等に係る溶出試験の国際規格化 
   保高 徹生(産業技術総合研究所
3.連携体制を含めた総合討論 
   司会:水谷 聡(大阪市立大学