土地利用毎の基準の分析方法

先日の講演会での質問に対する回答です。備忘録として載せておきます。

質問内容:土壌汚染の土地利用毎の基準について、イギリス、ドイツは分析方法は全量分析、という認識でよろしかったですか?

○ドイツ
ドイツですが文献名はこちらになります。
Federal Soil Protection and Contaminated Sites Ordinance (BBodSchV) of 12 July 1999 (1999)
http://www.umweltbundesamt.de/altlast/web1/berichte/pdf/bbodschv-engl.pdf

汚染土壌の直接摂取の基準が前回ご提示したものです。

P31にISO 11466:1995で実施すると記載されております。
ISO 11466:1995とは、Soil quality -- Extraction of trace elements soluble in aqua regiaであり
具体的には、aqua regia(王水)による抽出となっておりますので
全量分析、と捉えて問題ないかと思います。

当該文書では、土壌-地下水系での基準(P56)や分析方法も別途規定されています。

○イギリス
イギリスですが文献名はこちらになります。
Soil Guideline Values for Lead Contamination
(グーグルで検索するとTOPで出てきます。)

その中のP18に土地利用毎の基準があり、
Based on total lead concentration in the soil.
と記載されていることから、こちらも全量分析だと考えられます。