土壌汚染の吸着剤についてのメモ

先日、K大学のI先生と話しているときに気になったことをメモ。
重金属類の土壌溶出量基準を超過する汚染に対して、重金属類を吸着する不溶化剤を混合する対策があります。
最近では、汚染土壌に直接混合せず、不溶化剤を汚染土壌の下層に吸着マットのような形で入れることで、雨水等により汚染土壌から溶出した重金属をそのに吸着マットで回収する、という方法がではじめています。
  覆土
  汚染土壌
  吸着剤
  自然地盤
という感じです。

この工法については、汚染物質(雨水中)の浸透速度 と 重金属-吸着剤の反応速度(つまり、吸着平衡に達する速度)の関係が重要になってきます。つまり、ある汚染物質がある浸透速度よりも早くなり、吸着平衡に達する時間を確保できず、下部に浸透してしまうケースもある、とのことです。

重金属と吸着剤の反応は瞬時に起こる反応もあれば、長時間かけて行われる反応もあるので、このあたりは浸透速度を変えた適切な実験が必要になってくるのでしょう。
すでに実験は行われているのかもしれませんが、データは見たことが無いのでもしご存知の方がいらっしゃれば教えてください。