議事録:中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会 コミュニケーション推進チーム(第3回)

保高が参画している中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会 コミュニケーション推進チーム(第3回)の議事録が公開されました。当日はコロナウィルスの影響で一般傍聴なしだったので、ご興味があるかたは、議事録をご覧ください。

議事録見ていて「福島県内除去土壌の環境省本省室内での利用について」の保高に質問の内容に十分な回答が得られていなかったことに今気づきました。回答をしてもらうようにお願いをしておきます。

https://www.env.go.jp/press/107845.html

http://josen.env.go.jp/chukanchozou/facility/effort/investigative_commission/promoting_communication_200326.html

 

異動・・・・・

4月1日付けで、地圏資源環境研究部門 地圏化学研究グループのグループ長を拝命しまして、同じ部門内の別グループに異動という形です。

異動したのですが、コロナウィルスによる影響で在宅勤務が続いており、Microsoft teamをフル活用した、遠隔でのグループ運営となっています。

地圏化学研究グループとは、昨年度から進めているプロジェクトをいくつか一緒にやっていたので違和感はあんまりありませんが、引き続きよろしくお願いいたします。

グループのページはこちら(まだ更新されていませんが。)です。

 

委員会

色々とバタバタしており更新ができておりません。

いろいろな委員会がコロナウィルスの影響で中止になっておりますが、環境省の中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会 コミュニケーション推進チーム(第3回)は一般傍聴を無しにして、委員・事務局・オブザーバー・マスコミのみ参加という形で開催されました。他の委員会が中止になっているなか、委員の座席間隔を長めにとって開催でした。

 

josen.env.go.jp

ZoomやWEBEXによるテレビ委員会も増えてきていますし、このような時期だったの尾で、感染リスクを下げる意味でも、その形式にできた方が良かったのかな、と思いました。ZoomやWEBEXの会議は実際にやってみると、色々問題は生じているのですが、時間(慣れ)が解決すると思います。

 コロナウィルスの対応されている方々、特に医療現場の方々は大変な状況かと思います。自分にできることは、テレワークを活用して外出をしないこと、よく手洗いをすることくらいですが、(自分の感染リスクを抑えつつ)研究できる体制を作って、しっかり進めていくことが収束後に役立つと信じております。長期戦になりますが、少しでも被害が抑えられますように。

なお、上記委員会の内容は議事録が後日公開されるのでそちらをご覧ください。 

 

(延期)3月6日 大阪での土壌汚染に関する研究会のご案内

下記の研究会は、コロナウイルスの影響を鑑み、延期になりました。日程が決まり次第、ご連絡をさせて頂きます。よろしくお願いいたします。
 
3月6日に大阪で土壌汚染試験法・リスク評価とSustainable Remediation、土壌汚染に関する2つの研究会を開催することになりました。ご興味がある方は、ぜひご参加をいただければと思います。片方だけの参加、学生の参加も大歓迎です。
 
■場所:大阪 ドーンセンター 大会議室
■申し込み先:詳細は下記リンク先をご覧ください。
 ■日時:3月6日(金)
・10時〜12時  
 第2回 AIST-Env-Lab研究会 
 
・13時05分〜17時 
 第5回 Sustainable Remediation研究会
  
■内容
▼第2回 AIST-Env-Lab研究会 
10:00〜10:10 AIST-Env-Labについて 
保高徹生(産総研
10:10〜10:50 環告46号試験の歴史と改正のポイント
井本由香利(産総研
11:00〜12:00 土壌汚染のリスクを評価しよう! 
エクセルで使える物質移動モデルの実践編。
  エクセルが使用できるパソコンをお持ちください。
 
▼第5回 Sustainable Remediation研究会 at 大阪
13:05〜13:35 趣旨説明・Sustainable Remediationの概念と合意形成 
  保高徹生(産総研)  
13:35〜13:55 Sustainable Remediationホワイトペーパーの概要と最近の国際動向
  古川靖英(竹中工務店
14:05〜14:20 東京都のSustainable Remediationに対する取り組み
  矢野 明子(東京都環境局)
14:20〜14:40 Sustainable Remediationは日本に根づくのか 中島誠(国際航業)  
14:40〜14:50 今後の方向性について
15:05〜16:50 ワークショップ
Sustainable Remediationの概念を学ぶため、
        ステークホルダーの多様性や価値観についてグループワークによる
        アクティブ・ラーニングを実施します。
   15:05-15:20 趣旨・内容説明
   15:20-16:30 ショート・グループワーク
   16:30-16:50 発表・整理
 
Sustainable Remediationコンソーシアムの情報はこちら

 

 

 

2020年第3週です。

f:id:kae070902:20200123212024j:image2020年、第2週1月13日〜1月19日の(書ける範囲での)雑感です。

今週は、福島、東京、つくばでした。

経産省土壌汚染セミナー

今週は東京での講義でした。300人近い人がいらっしゃったでしょうか。リスク評価の考え方、リスクの分類など、ワークをしていただきましたが、とても皆さまの反応がよかったので、講師としても話しやすかったです。これくらいの人数でも、対話が成り立つんだ、と良い経験になりました。

来週の福岡で全国ツアーも終わりになります。3月以降に産総研が主催で、より実践的な使い方セミナー with PCを開いても良いかもしれないな、と思いました。

山木屋・川俣の若手の皆さまとの打ち合わせ

福島市で山木屋・川俣の若手の皆さまと、本年度したいこと、するべきことについて、情報交換と打合せをしました。初めてお会いする方もいらっしゃいましたが、皆さんすぐに打ち解けて頂き、いくつかのプロジェクトをはじめられることになりました。皆さま、ありがとうございます。

翌日は県立医大科研費の打ち合わせがありました。福島は雪でしたが、こんなに雪が降るのは今年はじめてのとのこと。青森の方と電話した際にも、雪が全然ない!とおっしゃっていて、色々困っているとおっしゃっていました。

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郡山の駅前のカフェ。おいしかったです。

 

2020年第2週です。

2020年、第2週1月6日〜1月12日の(書ける範囲での)雑感です。

2020年の仕事初めの週で、浜松町、霞が関、つくば、岡山、大阪、名古屋、麹町、霞が関でした。

経産省土壌汚染セミナー

今週は岡山、名古屋で講演しました。それぞれ、100名、200名近い入場があったようで、関心の高さを伺わせて頂きました。保高の講演は、リスク評価、安全と安心、環境省他の物質移動モデルについてです。

特に、リスク評価を実現場で活用するためには、ステークホルダーとの対話が重要であること、リスク評価の結果として基準値を超えた汚染土壌を残す/活用しても良いと評価されても、それを安全と感じるかは、人それぞれの価値観によって異なるんですよ、ということをお伝えしています。

環境総合推進費のアドバイザリー会合

横国の小林先生が代表を務められる環境総合推進費「5-1701 土壌・地下水中のクロロエチレン等の分解・吸脱着等挙動解析と汚染状況評価技術の開発」も今年が最終年となり、今週も打合せやアドバイザリー会合がありました。貴重なご意見を頂きました。感謝申し上げます。

保高はVCの土壌ガスの挙動や地下水での分解を考慮した物質移動シミュレーションを担当しています。

https://www.erca.go.jp/suishinhi/seika/pdf/seika_4_h30/5-1701.pdf

 

2019年を振り返り

新年、あけましておめでとうございます。

今年は転職して10年目、研究者になって10年目なので、撒いていた種を収穫しつつ、土壌、除染廃棄物、休廃止鉱山等の個別の課題だけではなく、包括的な普遍的な視点を意識して、より幅広く、より面白く、より社会実装を意識・実行し、次世代を意識して、研究活動にとり組みたいと思います。 

引き続きのご指導、よろしくお願い申し上げます。

昨年、新しくしたこと、変わったな、と思ったこと、振り返ります。

 

1.国際会議等にお呼び頂く機会の増加

 フランス、台湾、日本国内のICRPやFMU-IAEA等の国際会議に招待を頂く機会がありました。また、海外の方をお招きする機会も増えました。慣れの問題ですが、まだまだ疲労が溜まるので、これも当たり前、にしていきたいところです。

 

2.論文の引用の増加

 最近、伸び悩んでいた論文の引用数が昨年度、倍増しました。まだまだ少ないのですが、研究者の本分として、良い論文を書く努力は必要ですね。しかし、世の中にはスーパーマンがいること、痛感するところでもあります。

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3.東京都の環境影響審議会の委員など

 今まで全く関係がなかった環境アセスメントについて、東京都環境影響審議会の委員を土壌、水質担当として拝命しました。半年間活動をして、色々考えるところはありますが、フレームワークは非常によくできていて、SRと近いがですし、他の分野への汎用性があると思います。ただし、ステークホルダーの意見を取り入れるという観点からの運用は、まだまだ課題がある気がします。いずれにせよ、ステークホルダーの意見を聞くことは、基本的な概念となりつつある気がするので、それをどのタイミングで、どのように施策に反映させるか、が重要なポイントかと。

それ以外にも、土壌以外の分野で新しい経験をさせていただきました。ありがとうございます。

 

4.学生さんと交わる機会の増加

 「次世代を担う人材への除去土壌等の管理・減容化・再生利用等の理解醸成」や大学関係のお仕事で、今までになく学生さんとお付き合いをする機会をいただき、いろいろ気づきを頂きました。

若い人が減る中で、彼らが何を考え、何を背負っていくのか、そして就職後の継続した学びの場、啓発の場をどのように準備するのか、が今年やりたいことですね。

これ、何気なく、昨年で一番大きなことだったかもしれません。先生方が言っていたことがすこしわかりました。ありがとうございます。

 

5.ISO 21268-3が正式なISO化へ

 4年以上、アップグレードリーダーとして取り組んできた、ISO 21268-3が正式なISOになりました。今年はJIS化です。ご協力を頂いた皆さま、ありがとうございました。引き続き、よろしくお願い申し上げます。

www.iso.org

 

6.改正土対法の施行

 改正土対法が4月に施行されました。今回の改正で、3つのリスク評価(物質移動評価)モデルの土対法として導入がなされました。委員他で関係をさせていただきました。行政向け説明も全国行脚をさせていただき感謝申しあげます。

土壌汚染対策法の一部を改正する法律(平成29年法律第33号)の施行(平成31年4月1日)に伴う平成31年3月1日付け通知に関する計算ツールとマニュアル

 また、46号試験の改正も数年間研究、委員会等で関わらせて頂きました。100%ではないですが、再現性という視点からある程度、良くなったと認識をしております。

 次期土対法改正に向けての課題整理もそろそろ始めないといけません。

 

7.産総研内横連携プロジェクト開始

 内輪話ですが、産総研内の環境汚染研究の研究者を連携をするプロジェクトを開始させて頂きました。4領域をつなぐプロジェクト、上手くできればいいのですが。

 

8.鉱山をたくさん訪問

 休廃止鉱山に関わり始めて2年目、今年、全国のいろんな鉱山の視察、研究を開始させていただきました。鉱山は多種多様、一つ一つ性格が違うこと、やっと認識をしてきました。経産省自治体、事業者、いろんなステークホルダーにお話もたくさん書かせていただきました。

 しかし坑道の長さ、構造、歴史、対策等の時代背景をお聞きすると、すごいなぁ、という感想しか出てきません。

 関係者の皆様、ありがとうございました。引き続き、よろしくお願いします。


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写真は見学をさせていただいた足尾銅山です。

 

9.新たな手法の研究を開始

 まだ言えないのですが、今までと違った感じの仕事を幾つか開始させて頂きました。種を撒いたかんじです。花を開けば面白いのですが。

 

10.リスコミ/合意形成のニーズの増加

 うん。なんか多くなっていますよね。古典的な問題であり、いい解決策がない、地道な活動が重要という事は変わらないと思うのですが。

 山木屋の皆さまにはヒアリングを含めて、大変お世話になりました。

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 山木屋の春