解説公開

環境放射能除染学会誌に解説「除去土壌への減容化技術と再生利用を見据えた適用課題」が掲載されました。学会の厚意によりPDFファイルの掲載許可を頂きましたので、下記に掲載しております。

保高徹生、大迫政浩、遠藤和人、万福裕造、勝見武(2015)、除去土壌への減容化技術と再生利用を見据えた適用課題、環境放射能除染学会誌,3(4),pp253-258.

アブストラク

除染により発生した放射性セシウム含有土壌に対して,減容化技術の適用検討が始まっている.中間貯蔵施設で保管する必要がある土壌量,ひいては 最終処分量を減少させることができる可能性があり,長期的な視点から極めて重要な取り組みである.一方,減容化技術の適用においては,技術的な内 容だけでなく,放射性セシウム濃度の自然減衰,再生利用,最終処分シナリオを含めた総合的な評価が必要である.本原稿では,除去土壌への減容化技術との再生利用を見据えた課題について論じる.

キーポイント:除去土壌の30年後の濃度予測結果

本論のなかでは、以下の点を中心に論じています。

  1. 30年間の濃度減衰を考慮した減容化・再生利用戦略
  2. 減容化技術の適用のための濃度・土質を考慮した適用技術の検討
  3. 再生利用の課題としての、カンキョウ安全性、土木材料品質の確保、有効利用先の確保


30年後には、多くの除去土壌は8000Bq/kg以下になる。