横国大授業の学生のプレゼンを聞いてのコメント。

横国大での地盤環境工学の授業で5名の学生にプレゼンをして頂きました。昨年も感じたことですが、全体としてプレゼンが上手だな、と思います。我々が3回生の頃は、こんなに上手にできなかったと思います。
ただ、下記を意識するとより上達すると思います。基本的なことですが、できるようになるまでは、意識をすることが大切です。もちろん、これは、予算審査、面接、打ち合わせ等でも同じことが言えると思います。

プレゼン

  • 最初が肝心。最初の1分でプレゼンの印象が決まります。
  • プレゼンは相手の時間を割いてもらっている、という意識を持つことが重要です。そうすると、自然とわかりやすく話が出来るようになります。5分×40人だと200分の時間を割いてもらうことになることを意識してください。(もちろん授業だと、90分×40人=3600分=60時間分の時間を割いてもらうことになるので、こちらも大切。)
  • (少し上級)スライドの文字を読むのではなく、自然に言葉がでくるようになれば、なおよいです。言いたいことが、考えずとも口から出てくるようになると、プレゼンが体に染み込んだ状況になります。
  • プレゼン中は、相手を見るようにする。20-100人いる場合でも、会場中に3-5人を定めて見るようにすると、全体を見ている用に会場から感じられます。
  • (上級)会場を見回してみて、興味が失われつつあるようだったら、間をとる、話を展開してみる、スライドを飛ばしてみる、(別に準備していたクイズを出す)等、少しアクセントをいれてみる。

スライド

  • スライドの作り込みは極めて重要です。文字の羅列だけでは読み手を眠くさせるだけです。文字を書き、それを読むだけなら、プレゼンをする必要はなく、後で読んでもらえば良いだけの話です。なぜプレゼンをするのか、ということを意識しましょう。
  • 引用写真、スライドは、引用を入れてください。

質疑応答

  • 質問を頂いた場合、回答は挑戦的にならない用に気をつけましょう。「質問、ありがとうございます。」などから入ると、気分が落ち着きます。
  • 事実を聞かれた質問では、知らない・わからないことは、知らない・分からない、という事が大切です。でも、「後ほど調べて答えます」ということを加えるのをお忘れなく。また、「そのデータは持っていませんが、このような理由で、こうなると思います。」と自分の意見としてコメントを加える事も有効です。(たまに、君の意見は聞いていない、という厳しいツッコミを受けることもありますが。)
  • 「どう思いますか?」と意見を聞かれた質問では、「私の意見では、とつけて回答する」。質問の趣旨が、事実(数値、根拠等)を聞かれたのか、自分の意見を聞かれたのか、混同をしないように気をつけましょう。

2014-11-04追記しました。