Superfund に7つ追加

9月27日のEPAのプレスリリースで、新たに7つのHazardous WasterサイトがNational Priorities List(NPL)に追加された、とのことです。

プレスリリースはこちら

これにより今まで1627サイトがNPLに登録され、そのうち345サイトがリストから削除、1282サイトが現在NPLに登録されている、とのこと。さらに61サイトがNPLの登録待ち状態。

NPLに登録されるサイトは、日本でいうと、土対法の区域指定における要措置区域のサイトの中でも、現に人の健康リスクが高くかつ浄化の緊急性が高いサイト、という位置づけになると思われます。
ざっくりいいますと

  • 形質変更時用届出区域(日本):基準超過&暴露経路なし
  • 要措置区域(日本):基準超過&暴露経路あり
  • NPL登録サイト(米国):基準超過&暴露経路あり&人健康リスクあり&浄化の緊急性が高い

NPL登録サイトは、スーパーファンド基金から浄化費用が捻出されます。個人的には、日本では、川や湾についてもある程度浄化がなされていることから、浄化の緊急性が高いサイト、というのは米国ほど多くない気もします。

NPLの登録基準

余談ですが、NPLの登録基準は複数のメカニズムがあります。
一つは、EPA’s Hazard Ranking System で一定以上の点数であること。(何点だったか忘れました。)
もう一つは、州や地域の一つの最優先サイトに認定されること。
最後は、以下の3つの条件に合致すること

  • ATSDRによりサイトの人々を避難させる健康に関する勧告が出されること
  • 国民の健康に重大な危険がさらされているサイトであること
  • EPAが、浄化の判断を方が、緊急除去の判断をするよりもを費用対効果に優れると予期される場合。

Contaminated sites may be placed on the list through various mechanisms:
* Numeric ranking established by EPA’s Hazard Ranking System
* Designation by states or territories of one top-priority site
* Meeting all three of the following requirements:
- The Agency for Toxic Substances and Disease Registry (ATSDR) of the U.S. Department of Health and Human Services has issued a health advisory that recommends removing people from the site;
- EPA determines the site poses a significant threat to public health; and
- EPA anticipates it will be more cost-effective to use its remedial authority than to use its emergency removal authority to respond to the site.