講演・学会発表等のスケジュール
主に依頼講演、招待講演、学会発表(主著者)等のスケジュールを記載します。
2020年1月1日更新
2020年スケジュール
- 2月18日 依頼講演@東京大学、OECD/NEA Workshop on PREPAREDNESS FOR POST-ACCIDENT RECOVERY PROCESS: LESSONS FROM EXPERIENCE、題目「Towards the Sustainable Decontaminated Soil and Waste Management - What Factors to be Considered for Our Future?」、会議サイト
- 1月22日 依頼講演@福岡、令和元年度「土壌汚染対策セミナー」(主催:経済産業省)、題目「リスク評価と改正土壌汚染対策法における考え方」、会議サイト
- 1月20日 特別授業@東京大学、情報学環・学際情報学府授業:災害情報論II、題目「除染と復興」、16:50〜18:35
- 1月15日 依頼講演@東京、令和元年度「土壌汚染対策セミナー」(主催:経済産業省)、題目「リスク評価と改正土壌汚染対策法における考え方」、会議サイト
- 1月9日 依頼講演@名古屋、令和元年度「土壌汚染対策セミナー」(主催:経済産業省)、題目「リスク評価と改正土壌汚染対策法における考え方」、会議サイト
- 1月8日 依頼講演@岡山、令和元年度「土壌汚染対策セミナー」(主催:経済産業省)、題目「リスク評価と改正土壌汚染対策法における考え方」、会議サイト
令和元年度「土壌汚染対策セミナー」(主催:経済産業省)で話します。
2019年第43週
2019年、第43週10月20日〜26日の(書ける範囲での)雑感です。
授業延期
ヒースロー空港での飛行機遅れで、横国大の環境地盤工学の授業に帰国が間に合わず、次週に延期になりました。学生の皆さんには前日の連絡となり色々ご迷惑をおかけしました。
10月25日には、QST-ICRPのシンポジウムで講演をしました。
ICRP-QST Symposium on Radiological Protection of People and the Environment in the Event of a Large Nuclear Accident 大規模原子力事故における人と環境の放射線防護に関する ICRP-QST シンポジウム
http://www.icrp.org/admin/ICRP-QST-Symposium%20Oct%202019-20191002.pdf
このシンポジウムの主眼は、ICRP タスクグループ 93 報告書に関する一般意見募集ということでした(保高は報告書には全く関わっていません。)。
午後は福島の経験を共有するというセッションで、保高は「10. T. Yasutaka (AIST): Monitoring, Remediation and Communication. モニタリング、環境修復、そしてコミュニケーション」と題して講演をしました。
近いうちにスライドが公開されると思います。
なお、ICRP タスクグループ 93 報告書に関して、事前に公募されていたコメントは、提出者の氏名とともに、下記のサイトですべて公開されています。氏名付きでコメントをすべて公開するというのは、両者にとって緊張感が有り、とても良いなぁ、と思いました。
http://www.icrp.org/consultation.asp?id=D57C344D-A250-49AE-957A-AA7EFB6BA164
2019年第42週:ISOでポルトガル
2019年10月15日の週は、ISO TC190の総会でアヴェイロ、ポルトガルでした。
- アヴェイロは7万人くらいの港町。ポルトガルのベネチアと言われているらしい。アヴェイロ大学が会場。
- SC7 WG6では、この5年取り組んでいたISO 21268-3(上向流カラム通水試験が)が正式なISOになる。それ以外にISO 21268-1、2、4も正式なISOになりました。
- ISO TC190に参加している人数が、ここ数年が少し減っている傾向にありそう。
- 相変わらず、ディナーは永遠と続く傾向にあります(欧米人のエネルギーはすごい)。
- 新たな国際標準を作ってみようかな、と少し思う案件が出てきました。
- お疲れさまでした、ということで、Chair のRobさん、21268-1、2のリーダーのUteさん、国環研の肴倉さんと記念撮影をしました。
- リスボン経由で移動したのですが、リスボンの町は数時間だけ見たのですが、めっちゃおしゃれでした。
- リスボン→ヒースロー空港の飛行機が1.5時間遅れて、ヒースロー空港到着時には、羽田行きのANAの出発時刻の5分後。結果として、残念ながら乗り継げず、ヒースロー空港で一泊することになりました。はじめてのトランジット失敗。近くのホテルで一泊して帰国。
- 一緒に乗り遅れた日本人お二人の方と仲良くれなれたので良かったです(研究者とエンジニア)。
- 遅れた飛行機
ISO 21268−3(上向流カラム通水試験)の正式ISO化および公開
2015年から皆さまと一緒に取り組ませて頂きませていただき、保高がアップグレードリーダーを努めておりましたISO 21268−3(上向流カラム通水試験)について、正式なISO規格となり、発行されました。 下記で概要の閲覧と購入ができます。
Soil quality — Leaching procedures for subsequent chemical and ecotoxicological testing of soil and soil-like materials
今回ISOになったのは溶出試験は以下の4つ規格です。
- ISO 21268-1:2019: Part 1: Batch test using a liquid to solid ratio of 2 l/kg dry matter(リーダー:Ute Kalbe(BAM,ドイツ))
- ISO 21268-2:2019:Part 2: Batch test using a liquid to solid ratio of 10 l/kg dry matter(リーダー:Ute Kalbe(BAM,ドイツ))
- ISO 21268-3:2019:Part3:Up-flow percolation test(リーダー:保高徹生(産総研,日本))
- ISO 21268-4:2019:Part4:Influence of pH on leaching with initial acid/base addition(リーダー:Rob comans(WAGENINGEN Univ.,オランダ))
ISO内でも日本の皆さまと取り組んだ再現性試験等の以下の論文の根拠として引用されております。
Yasutaka, T Naka,A., Sakanakura,H., Kurosawa,A., Inui,T., Takeo,M., Inoba,S., Watanabe,T., Fujikawa,T., Miura,T., Miyaguchi,S., Nakajou,K., Sumikura,M., Ito,K., Tamoto,S., Tatsuhara,T., Chida,T., Hirata,K., Ohori,K., Someya,M., Katoh,M., Umino,M., Negishi,M., Ito,K., Kojima,J., Ogawa,S. (2017), Reproducibility of up-flow column percolation tests for contaminated soils.PLoS ONE 12(6): e0178979. Corresponding Author.Open Access
Naka,A., Yasutaka, T. Sakanakura,H., Kalbe,U., Watanabe,Y., Inoba,S., Takeo,M., Inui,T., Katsumi,T., Fujikawa,T., Sato,K., Higashino,K., Someya,M. (2016), Column percolation test for contaminated soils: Key factors for standardization, Journal of Hazardous Materials, Volume 320, 15 December 2016, Pages p326-340, Corresponding Author. Open Access
本件については、2014年の提案から5年かかりましたが、カラムに関わる日本の皆様や各国の専門家(特に、ドイツ、オランダ、デンマークの研究者)、ISOにすることができました。改めて、厚く御礼を申し上げます。
来年度、カラム試験のJIS化に向けての活動を進めてまいりますので、引き続きのご協力、よろしくお願い申し上げます。
【発表】第25回 地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会
S2-05 ジクロロエチレンの分解定数がクロロエチレンの到達距離に与える影響の基礎的検討
〇保高徹生(産業技術総合研究所)
本研究では、DCE を対象として、DCE、VC の分解定数を変数として、基準値のDCE が地下水中に存在した際の、VC の到達距離および濃度を評価することを目的として、スプレッドシート形式の解析解モデルによる検討を実施した。
S3-10 Sustainable Remediation white paperの公開
〇保高徹生(産業技術総合研究)・中島誠(国際航業)・古川靖英(竹中工務店)・巣山廣美(出光・昭和シェル石油)・名 取雄太(東京都環境局)・鈴木寿一(キヤノン)
産学官連携の下に展開されてきたSR 研究とその成果に基づく議論を整理し、わが国初のSR 手引書である「Sustainable Remediation White Paper-持続可能な土壌対策のために-」の概要、および今後の課題を展望について報告する。
S4-12 遮水層併用型の吸着層工法の開発-数値解析に基づく盛土内の移流分散予測その4-
○鈴木和明・西田憲司(大林組)・保高徹生(産業技術総合研究所)・三浦俊彦・森下智貴(大林組)・平井恭正(石原産 業)
本発表では、遮水層併用型の吸着層工法の数値モデル化を試み、別途実施した現場実証試験結果との比較、考察を報告する。
土壌汚染
S5-16 吸着層工法を模した土研式暴露試験における吸着材の評価
○森田一太・平井恭正(石原産業)・西田憲司・三浦俊彦・森下智貴(大林組)・保高徹生(産業技術総合研究所)
本研究では、吸着層工法を模した土研式暴露試験を実施した後、吸着層材の吸着能、重金属の再溶出性について評価を行った。また、試験後の土壌についても溶出試験を行ったので、その結果を併せて報告する。
S6-11 簡易遮水層併用型の吸着層工法の開発 ―数値解析に基づく盛土内の移流分散予測その5―
○西田憲司・鈴木和明・三浦俊彦・森下智貴(大林組)・保高徹生(産業技術総合研究所)・平井恭正(石原産業)
本発表では、遮水層併用型の吸着層工法の数値モデル化を試み、別途実施した現場実証試験結果との比較、考察も加えた。