政府の実証試験の結果報告(10月分)

現在進められている政府の技術実証について、Jリーグ・日本代表線の10月分の試合の調査結果(マスク着用率、音声解析等)を産総研のHPで報告しました。また、当該内容が11月16日の政府分科会で紹介されましたのでお知らせします。

 (最近備忘録的に始めたTwitterに書いている内容の復唱ですが。。)

政府分科会報告

また、これらの内容が分科会で報告されました。

10月の調査結果を11月10日に速報するというかなり荒業でしたが、重要な科学的なエビデンスは早く公開するべき、という大西さん、内藤さん、坂東さんを始めとしたプロジェクトメンバーのおかげです。感謝申し上げます。(福島第一原子力発言書の事故の対応のときの除染の費用と効果は政府の意思決定に間に合わなかったので、政府や事業者の意思決定に間に合うリスク評価を出していきたい、という部分も重要視しています。)

今回の分科会では大幅な緩和策が示され、100%も可能となりましたが、声出し応援は禁止されています。このあたりのリスク評価を突き詰めたいと思っています。

報道等

日経新聞朝日新聞産経新聞等で報道を頂きました。ありがとうございます。

www.nikkei.com

www.asahi.com

www.sankei.com

 

コメント

まず、マスク着用率は、ワクチン接種が進む前の時期、ワクチン接種が進んだ後の時期で大きく変化をしませんでした。試合中のマスク着用率はワクチン検査パッケージ席で93%、通常席で95%であり、大きく変化していないことが確認されました。

また、声出し応援については、現状では、政府の制限では、大声ありに分類をされると、緊急事態制限等が解除になっても最大で収容人数の50%が制限になっています。Jリーグが声出し応援を規制している中で、スタジアム内で大声が出ているかについての調査もしています。その結果、「観客の応援は主に拍手であり、試合時間に対してチャンス等で歓声が発生した割合は平均2.8%」という我々の調査結果が一つの基礎情報になれば、と思っています。(ほとんど、チャンスやピンチ、得点時の、アーとかウォーとか非意図的な声です。)

最後にリスク評価の結果も加えています。今回はワクチンの効果も加えていますので、ご興味がある方はぜひ、ご参加下さい。