政府の実証試験における大規模イベントの感染予防のための調査を実施
大規模施設でのイベントにおいては、観戦時の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染リスクを把握し、低減することが重要です。
これまで、産業技術総合研究所(以下、産総研)は、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(以下「Jリーグ」という)やクラブと連携して、スタジアムやクラブハウスなどにおける観客の感染予防のための調査を進めてきました。
このたび、産総研は、政府、日本サッカー協会(JFA)、Jリーグによる「ワクチン・検査パッケージ」に関する技術実証*において、JFA、Jリーグおよび名古屋グランパスエイトと連携して、ワクチン接種証明・陰性証明チェックブースなどにおける入場者間の平均距離、観戦時の観客のマスクの着用の有無や応援方法、スタジアム内の歓声などを評価する実証試験を実施します。また、CO2濃度計測器を活用して、スタジアム内の密の程度を評価します。
さらに、取得したデータなどから各種対策の効果を評価します。この実証試験により、安全に観戦できる環境づくりに協力できると考えています。
なお、本調査は、地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門地圏化学研究グループ、情報・人間工学領域 人工知能研究センター社会知能研究チーム、およびエネルギー・環境領域 安全科学研究部門リスク評価戦略グループの3領域の連携により実施します。
*内閣官房「ワクチン接種が進む中における日常生活の回復に向けた特設サイト」