エコポイントのエコってエコノミーポイントの略?

最近話題のエコポイント。
これは、家電の買い替えをする際に、

統一省エネラベル4☆以上の「エアコン」、「冷蔵庫」、「地上デジタル放送対応テレビ」及び4☆相当として扱うことが適当と認められるもの

を買うと補助商品券?を税金から出しますよ〜、というもの。
詳細はこちら。

環境負荷を低減しなくてもエコポイントはもらえるらしい

環境省は”しんきゅうさん”という商品の買い替えにより、使用における消費電力、CO2排出、電気代の削減量を比較できるHPを立ち上げています。
しんきゅうさんのHPはこちら
ちなみに家のテレビの買い替えを比較すると、以下の結果になりました。

びっくりしたのですが、買い替えによって消費電力も電気代もCO2排出量も増えました。ライフサイクル環境負荷ではなく、使用による環境負荷だけなのに、なんでだろう、と思ってみると、今ある2000年製造のテレビは14型、買い換えるテレビは32型としていたからですね。
技術革新による省エネの効率アップよりも、サイズによる消費電力の増加が大きい、ということなんですね。この場合は、使用以外の製造と廃棄における環境負荷は考慮していないのに、環境負荷は買い替えによって増大する、ということになります。

ちなみにこの場合、使用における環境負荷を低減していないのですが、エコポイントはつくようです。でも、環境負荷を増大させているのにいいのかな、と申し訳なくなるので買い替えはやめます。
ちなみにCは、地デジだけになれば、テレビを見なくなるからいいね、といっています。

ライフサイクルCO2の比較を気軽にできればいいな。

家電製品も車と同じで製造・使用・廃棄という過程でエネルギーを消費し、CO2を排出します。
ポイントは、製造、使用、廃棄の過程を考慮した上で、買い換えが環境負荷を低減するのか、という比較が必要ですよね。
本当に買い替えがエコなのかどうかを比較するためには、
このテレビ、あと10年使用するつもりだけど、それを今買い換えて、10年後に廃棄すると、どのくらい環境負荷が変化するのか、といったライフサイクルを考えた比較する必要があるのですよね。そのような比較ができるサイトがあれば、一般の我々のような人間も、納得して選択できるのですが。
環境負荷をライフサイクルで比較する、ということはいまや当たり前の話なので、国の方達がそれをしていないのは、そういうことなのかもしれません。

最後に

エコポイントは、環境負荷低減の低減のためのエコロジーポイントなのか、景気浮揚策のためのエコノミーポイントなのか、どちらなのでしょうね。

個人的には、家電売り場でテレビのインタビューを受けていた人のコメントが、我々庶民の心を代弁している気もします。

ばらまきでも(国から)もらえるものはもらっときます。

ところで本当にエコノミーなのでしょうか。

ちなみにこのような期間限定景気刺激策(特需政策)をすると、一時的に消費が伸びますが、期間終了後には非常に消費が落ち込む、という性質があるようです。つまり、トータルとしての消費が同じ量であれば、特需政策によって一時的に回復しても、その後は厳しい状況になる可能性が高いのです。それまでに景気が回復していれば、ということなのでしょうが、今回の危機はまだまだ長そうですからどうなることやら。