社会人で仕事をしながら3年以内にDrを取得するために重要なことを考える。

Yさんよりメールを頂き、表題の件を考えてみました。点数も含めて全て個人的な見解です。

  • 問題意識:重要度5:
    研究テーマが「現実に問題で何とか解決せねば」と思っているテーマであり、かつ解決されていない、問題であること。なにわなくともこれが最重要。気力、体力、知力の限界を支える。Drをとるために行く、のではなく、社会をよい方向に持っていくために研究をする、といった動機のほうがよいと思う。


  • 手法のイメージをつける:重要度5:
    手法についても入学前にある程度イメージをしておかないと、入学した後考える、では1年くらいあっというまに経ってしまいます。できれば、文献調査も含めて、入学前に指導教官とイメージを共有しておくことが望ましいですね。


  • 研究テーマが新しい:重要度5:
    当たり前ですが、研究テーマが技術的、学術的には解決されておらず、新規性があること。


  • 研究テーマと業務との関係性:重要度5:
    平日の休暇、残業の減少といった会社にとって不利益を含めても、認めよう、という理解をしてもらうためには、研究をすることで会社に便益をもたらすことが必要。


  • 自腹で行く:重要度5:
    最低限、これくらいの覚悟をもっていきましょう。身銭を切っていく、というが大切です。もちろん、援助してくれるというのであれば、別ですが。


  • 通常業務の頑張り:重要度3:
    社会人Drに行っていて業務時間が少なくても、今まで以上の仕事をこなすこと。少なくとも仕事量が少なくなることを期待してはいけない。自腹でも会社に行かせてもらっている、という意識でいることがうまくいく秘訣かも。


  • 指導教官の社会人に対する理解がある:重要度5:
    平日大学にあまりいけない、ゼミにもあまり参加できない、という状況を許容してくれる教官。


  • 使用できるデータがある:重要度4:
    データの取得が業務もしくは公開データで対応でき、データ取得時間をかなり削減できる。平日昼間に仕事をしているため、実験データを位置からとる研究だと時間の関係で3年間での取得は大変。


  • 体力:重要度3:
    平日通常業務終了後に5時間、土日は全て研究しても大丈夫。これは1.のモティベーションで大きく左右される。もちろん、スーパーマンなら効率化によって何とかなる。


  • 家族の理解:重要度5:
    家族の時間が持てないことに対する理解を以下に得るか。

こんなところでしょうか。私は本当に周辺環境に恵まれていました。なんか、アイディアと体力と情熱だけでDrが取れそうな気がしてきました。Yさん頑張ってください!