執筆中の総説論文のタイトル。

化学物質のリスク評価と意思決定のギャップを埋める 土壌汚染の環境リスク管理における意思決定の理想と現実、環境リスク管理者と市場参加者の視点から

と書いたらNさんから

MOTっぽく『リスク評価からリスク管理への死の谷』見たいのはどうでしょうか・・

とのコメント。

でも、死の谷があるのはリスク評価とリスク管理の間ではない。
そもそもハザード防止のためのリスク管理であり、リスク管理のためのリスク評価という位置づけ。ハザードが環境リスク防止から経済リスク防止に変わった段階で、必要となるリスク管理の対象、方法、そしてリスク評価の対象、方法も変わるはず。
現在、開発されているリスク評価は、環境リスクを適切に評価して、リスクに応じた合理的な措置が必要、としている。
しかしながら、人々は「汚染の存在」に経済リスクを感じ、それに伴う将来の経済損失発生を防止するために行動している。
この経済リスクを防止するためのリスク管理方法、リスク評価方法を開発しなければならない。

最初に戻って、そういう意味では総説論文のタイトルは、「リスク評価からリスク管理への死の谷」、ではなく、「環境リスク防止を目的とする環◯省 と 汚染の存在による経済リスクを嫌う市場参加者の死の谷」ですかね。
これも長いな。