[論文掲載] Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistryに責任著者論文掲載
2019年8月16日に、「Repeatability and reproducibility of measurements of low dissolved radiocesium concentrations in freshwater using different pre-concentration methods」というタイトルの論文が Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry に掲載されました。オープンアクセスなので、ぜひご覧ください。
Kurihara, M., Yasutaka, T., Aono, T. et al. J Radioanal Nucl Chem (2019). https://doi.org/10.1007/s10967-019-06696-2 PDFはこちら
環境水等の放射性セシウムモニタリング コンソーシアムの取り組みで、2016年から毎年精度評価試験を実施しており、今回は2017年の結果になります。21機関に参加を頂き、各機関でN=3 で10Lの水中の溶存態放射性セシウムを濃縮して頂き、機関内の精度評価および機関間の精度評価を実施しました。また、分析については、各機関で分析をした場合、全検体を1機関で分析をした場合の2通りを比較しました。結果として、概ね良い精度が得られることを確認しました。
採用した前処理方法は、以下の5つです。
- Prussian-blue-impregnated filter cartridges,(PB不織布カートリッジ法)
- Coprecipitation with ammonium phosphomolybdate,(AMP法)
- Evaporation,(蒸発濃縮法)
- Solid-phase extraction disks,(固相ディスク法)
- Ion-exchange resin columns(イオン交換樹脂法)
結果の概要は以下の図です。
環境水等の放射性セシウムモニタリング コンソーシアムの皆様、参加機関の皆様、ありがとうございました。本結果が、状況に合わせた水中の放射性セシウムのモニタリング手法の選択につながればと考えております。