論文掲載(カラム試験関係)

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Corresponding Authorの論文がJournal of Hazardous Materialsに掲載されました。レビュワーが5名いて対応が少し大変でしたが、概ね好意的なレビューを頂きました。
現在、上向流カラム通水試験のTSを正式なISO化をするプロジェクトのリーダーをしている関係のお仕事です。
ISO-TS 21268-3では、初期飽和が48h、通水速度が12mL/hとなっていますが、試験時間が20日〜30日程度かかることが課題でした。今回の研究では、初期飽和時間を16h、通水速度を3倍の36ml/hにしても、多くの土壌で初期飽和が48h、通水速度が12mL/hの条件と同じ結果が得られることを示したものです。(初期飽和が0hだと、L/S1までの結果が異なる結果も得られています。)
これにより、L/S10までの試験時間が7日〜9日程度で済むことになります。


This figure is from Journal of Hazardous Materials, Volume 320, 15 December 2016, Pages 326-340
右側のグラフが初期飽和時間を16h・通水速度を3倍の36ml/hの条件と従来の初期飽和が48h・通水速度が12mL/hの条件の結果の比較です。

論文自体はオープンアクセスとしたので、是非、皆様見て下さい。

論文執筆においては、First AuthorのNakaさんをはじめ、皆様には大変お世話になりました。ありがとうございます。

Angelica Naka, Tetsuo Yasutaka*, Hirofumi Sakanakura, Ute Kalbe, Yasutaka Watanabe, Seiji Inoba, Miyuki Takeo, Toru Inui, Takeshi Katsumi, Takuro Fujikawa, Kenichi Sato, Kazuo Higashino, Masayuki Someya (2016) Column percolation test for contaminated soils: Key factors for standardization, Journal of Hazardous Materials, Volume 320, 15 December 2016, Pages 326-340, ISSN 0304-3894, http://dx.doi.org/10.1016/j.jhazmat.2016.08.046.

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