研究集会発表内容

2016年6月23日(木)〜24日(金)に京都大学で開催される、第22回 地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会で、8本の研究成果(主著3報、共著5報)を発表します。(HPはこちら)

発表分野は以下の3つです

  • 46号溶出試験関係:3報
  • カラム試験の国際標準化関係:2報
  • Sustainable Remediation関係:3報

この学会は既発表成果ありなので、一部のSustainable Remediation関係の研究は既に公表されたガイドライン等の紹介になっております。

46号溶出試験関係

都環研、産総研、国環研等でここ2年間検討してきた46号試験に関する研究成果です。テーマは、0.45μmのろ液に含有される濁質と重金属濃度の関係、振とう方法と濁質発生量、重金属濃度の関係、遠心分離とフィルター種と濁質発生量、重金属濃度の関係についての成果の一部、そして再現性を高めるための議論も述べる予定です。
(現在、論文投稿も準備中です。)

S3-02 バッチ溶出試験の課題と対応(1)  振とう条件が濁度と重金属濃度に与える影響について○保高徹生・井本由香利・黒澤暁彦(産業技術総合研究所)・染矢雅之・東野和雄(東京都環境科学研究所)・肴倉宏史(国立環境研究所)


S4-10 バッチ溶出試験の課題と対応(2)遠心分離とフィルター種が濁度と重金属濃度に与える影響について○染矢雅之・東野和雄(東京都環境科学研究所)・保高徹生・井本由香利(産業技術総合研究所)・肴倉宏史(国立環境研究所)


S5-25 バッチ溶出試験の課題と対応(3)土壌溶出量試験の歴史
○井本由香利・保高徹生(産業技術総合研究所)・肴倉宏史(国立環境研究所)・宮口新治(応用地質)

カラム試験の国際標準化関係

現在、保高がリーダーを務めるISOTS-21268-3 上向流カラム通水試験の国際標準化に向けた取組の成果及び、福岡大学が実施した条件変更試験の成果について発表します。

S5-11 上向流カラム通水試験の国際標準化への取組み状況(2)○保高徹生(産業技術総合研究所)・肴倉宏史(国立環境研究所)・田本修一(寒地土木研究所)・ISO/TC190部会(土壌環境センター)


S1-10 上向流カラム通水試験の通水速度及び解砕粒径が溶出挙動に与える影響○藤川拓朗・堀 睦・佐藤研一福岡大学)・肴倉宏史(国立環境研究所)・保高徹生(産業技術総合研究所

Sustainable Remediation関係

本年立ち上げたSustainable Remediationコンソーシアムと関連する話題として、Sustainable Remediation関係の研究成果等を3報発表します。


S2-16 アメリカにおけるグリーナー・クリーンアップの枠組み・標準ガイド化及び改正動向○張 銘・保高徹生(産業技術総合研究所)・高畑 陽(大成建設)・古川靖英(竹中工務店)・ 川端淳一(鹿島建設


S4-23 日本におけるサステイナブルメディエーションの取り組み紹介○古川靖英(竹中工務店)・保高徹生(産業総合研究所)・中島誠・佐藤徹朗(国際航業)・大村啓介(竹中土木)


S6-12 持続可能な土壌汚染対策に向けたツール開発とガイドラインについて○保高徹生・張紅(産業技術総合研究所)・濱良仁・塚田泰久・村山康樹・石塚博明(東京都環境局)

その他

昨年度、環境規制改正に関わるようになっているが、本当に主体的に取り組むためには、省庁の委員となるだけ、委員会で積極的に発言するだけでは効果を挙げないケースも多く、事務局の検討段階での科学的な知見の積極的な提供、知見が少ない課題に対して追加試験等の実施、具体的な改定案の提案等までが必要だ、と感じました。本年度はそれをより具体的に実践していっています。