ICRER2014報告

2014年9月7日〜12日までバルセロナで「ICRER2014:The Third International Conference on Radioecology and Environmental Radioactivity」が開催されました。

Radioecology(放射生態学)とEnvironmental Radioactivity(環境放射能学)に関する国際会議で、今回で3回目だそうです。今回は、46カ国から400名を越える参加者があったそうです。

保高は、某T先生の勧め(強制?)で、口頭1本、オーラルポスター1本の2本の発表をしてきました。
環境放射能系の国際会議には初参加だったのですが、チェルノブイリの欧州での影響についての研究成果など、非常に興味深いものが多く楽しめました。

久々の英語での口頭発表だったので緊張しましたが、両方共プレゼンが終わった後に、質問もたくさん頂きました。また、Good presentationと多くの方からいって頂き、かつ、ポスターにも人がたくさん来て頂けたので良かったです。日本の方にも励ましの言葉を頂きました。


JAEA河地先生が撮影した写真をお送り頂きました。ありがとうございます。

除染の費用と効果

口頭発表では、除染の費用と効果について、既往論文1既往論文2をベースとし、昨年プレスリリースした除染費用の推定をアップグレードした内容を発表しました。
Evaluation of Cost and Effectiveness of Decontamination Scenarios on External Radiation Exposure in Fukushima, ○Tetsuo Yasutaka・Wataru Naito

こちらの除染の費用と効果の論文については、「Special Issue of the Journal of Environmental Radioactivity based on highlights from the ICRER 2014」に選んで頂きました。

モニタリング技術研究

オーラルポスター発表(5分のオーラル+ポスター発表)については、プルシアンブルーを用いた環境水モニタリング手法に関して発表をしてきました。プレスリリースをご覧ください。
Monitoring of the radio Cs in river water in Fukushima using rapid and simultaneous monitoring of particulate and dissolved radio Cs in water with nonwoven fabric cartridge filter, Hideki Tsuji, ○Tetsuo Yasutaka, Yoshihiko Kondo and Yasukazu Suzuki

アブストラクトはこちらから見れます。(https://intranet.pacifico-meetings.com/amsysweb/publicacionOnline.jsf?id=146

皆様、お世話になりました。



学会4日目はカタルーニャ州独立運動がおこわなれており、街中が騒然とした雰囲気でした。