日曜日の思考

日曜日は息子の希望もあり、東京スカイツリーを見に行きました。また、午後には設計会社から東大の都市計画の先生になった知人と地元で昼ビールをして、近況や研究についての話をしました。で、感じたことをメモとして。

スカイツリー

東京スカイツリー、千代田線、東武線で業平橋へ。この場所はもともとは東武鉄道の貨物駅でありその再開発の一環としてされるようです。押上は、半蔵門線、京成線、東武線、都営浅草線などが通る場所でもあり、交通の便はよいですね。

ただ、建築中のスカイツリーとその横のオフィスビルは、前世紀の遺物みたいに見えました。それは再開発という行為おいて巨大な容積率をたくさん使ったモノを建てる、という行為がそう感じさせたのかもしれません(いや、単に気のせい、もしくは雨だった、息子の元気さに疲れていた、といった気分的なものかもしれません。はい。)。
そういえば我が家の近くでは、この時勢でも、いまだに大きな幹線道路沿いに容積率をフルに使った10数階建てのマンションが建っていきます。

空家、空地

そんな日の午後、設計会社から東大の都市計画の先生になった人と昼ビールをしながら会話をしました。そんな中で、話したこと、考えたことのメモを。

人口減少、景気停滞の日本、東京でも、(特例も含めた)容積率をフルに使ったビル、マンションが建てられ続ければ、当然ですが、建物をたて続けると空家、空きビルが増えるだけです。

野村総合研究所の研究によると、2008年の空家率は13.1%、同研究所は、2040年には空家率を複数のシナリオで予測し、20〜43%に達するとの予測をたてています。すこし幅は広いきもしますが(笑)、このような予測をして、意思決定者に見せられるようにする行動は大切ですね。
[http://www.nri.co.jp/opinion/chitekishisan/2009/pdf/cs20091007.pdf:title=PDFファイルはこちら。
]
それに対して、

  • それも経済原理として考え、立地条件がよいところには容積率の緩和する施策継続し、それ以外の部分で空家、空きビル(阪大のA先生が言うブラウンビルディング)を増やしていく現状の施策を継続するのか、
  • それとも、マクロでの都市計画、住宅施策の中で最適化を図っていき、全体としての住宅・オフィスビルのニーズを勘案しつつ、計画的に行くのか

考え方はいろいろあると思いますが、個人的には後者の部分を多少なりとも考えていかないといけないな、と思います。この分野で僕ができることも(コラボすることで)あるような気も多少しています(思い込みかも)。

知人との会話の中から

その知人との会話で印象に残ったこと。これは京都の建築家のUとも話していたことだな。

「すべての街が再生できるわけではない。再生できるところがあれば、再生できないところもある。全部が谷根千になれるわけではない。」

「主観的、具体的な地域再生なんてやっている人はコンサル、研究者、建築家、いくらでもいる。研究をする、ということは、客観的に見る、そして冷静に分析をする、全体での位置づけをすることが、仕事なんだろうなあ。」

「でも、再生できなくても、負けた街でも、幸せな街もあるのではないか、というのもある、ということも考えなければいけない。」

「街にゆとりがある、住みやすい町、というのが、パブリックな便益をいかに作っているかをしっかり評価する。そして、規制手法と補助手法を組合せて、それを多少強引にでも実現できるようにする、ということが大切ではないかな」

そして最後に思ったこと。
及川先生がおっしゃるとおり、やはり、法律が変わらなければ、全体としては変わらないことも多い(ここの成功事例は多数あるにせよ)。法律は力となる、ということ。
研究をする上では、この部分も忘れないよう似せねば。