プレゼン関係の話題

最近、プレゼン関係で気になった話題を二つほど。

その1:TED

TEDというサイトをご存知でしょうか?
友人のTTMから紹介をしてもらった良質なプレゼンをWEBで無料で公開しているサイトです。彼は通勤時に聞いているそうです。
TEDは、1984年からスタートしたIdeas Worth Spreadingを目的とした非営利団体だそうで、年に何回かカンファレンスを開いているとともに、WEBでプレゼンを公開しています。
Al GoreさんのAl Gore's new thinking on the climate crisisのプレゼンも収録されています。
まだ数本しか見ていませんが、みんなプレゼンがびっくりするほど上手です(もちろん話すことが本職、という肩も多数いらしゃるのですが)。1本あたり20分程度ですので通勤のお供にいかがでしょう。IPADIPHONEのアプリもあります。

その2:プレゼンで未知は何割がベスト?

Twetterで流れてきたこちらのサイトが面白かったので紹介します。
Presentation Zenのメイントピックである、プレゼンのスタイル、についてではなく、内容についての話。あまり意識したことはなかったのですが、自分が聞いているときの事を考えると、なるほどな〜と思いました。

・聴衆がすでに知っていること50%
・言われれば「聞いたことがあるな」思い出すこと30%
・初めて聞く話20%

拙著によく「人はなじみ深くて新しいものを欲しがっている」ということを書きますが、結局それは、既知8割、未知2割ということなのです。これでも未知が多すぎるくらいで、未知1割くらいがベターかもしれません。
話し上手な講演者は、未知10%くらいに押さえていることがほとんどです。リラックスして話している上に、聴衆の反応をよく見ており、しかも展開がよどみないので、聞いている側はたくさんの珍しい話を聞いた気になりますが、考えてみると、忘れていただけのような話(つまりだいぶ前に新聞で読んだような話)が多く入っているものです。

確かに、
知っている、知っている、知っている、
で終わると結局、何が言いたかったの?なにが新しかったの?となりますね。
また、
知らない、知らない、知らない、
で終わると、あの人の話、結局何もわからなかったな〜、となる可能性が高くなります。
それで?となるプレゼンは前者、眠くなるのは後者です。
もちろん学会等での後者は、聞き手の知識レベルの問題である場合も多数あると思いますし、学会等の発表においては、未知について、「既知のフレームワークでの新たな知見」と「新たな概念」という部分に分かれて、分量も多くなるのかな、とも思います。

自分の事例で考えてみる。

自分の事例を考えると、前回の地下環境水文研究集会に集まっていた方にとっては

  • 既知の話:土壌・地下水中の物質移動、濃度予測、
  • 聞いていたけど忘れていた話:メキシコ湾の話
  • 既知のフレームワークでの新たな知見:関東ローム中のホウ素パラメータ
  • 未知の話:リスク評価の考え方(これは僕が開発したわけではないのですが、聴衆にとって未知ということ)

ということだったのでしょう。

未知のことを「伝える」、「売り込む」ときには、みんなが既知(聞いたことがある)という内容を知っておき、それ(既知情報)をちりばめながら、本当に伝えたい部分(未知)を伝える、ということが(僕が思っていたよりも)重要なことだな、と認識できました。