世代交代も徐々に進む

土壌汚染浄化関係の本の分担執筆依頼がきました。ありがとうございます。
執筆陣をみて世代交代を感じます。50代、60代の土壌汚染に取り組み始めた第一世代の方々が(執筆等から)引退して、40代中盤から後半の第二世代がメインになっていますね。徐々に世代交代が進んでいる、ということでしょうか。
その中で30代は僕を含めて3人くらいなのですが、奇しくも残りの二人は学部時代のサッカー部の後輩と農学部の先輩。不思議なご縁です。

私のお題

さて、私の執筆のお題はグリーンレメディエーションサステイナブルメディエーションLCA関係の論文を書いていた、ということもあると思いますが、監修者の方のご配慮ということかもしれません。いずれにせよ、このような機会を与えて頂きありがたい限りです。

論文はこちら
この論文ではモニタリングはCO2排出、エネルギー消費の面から非常に有効だが、原位置浄化、汚染の管理(遮水壁、不溶化など)はCO2排出、エネルギー消費の観点から必ずしも掘削除去よりも環境負荷が少ないとはいえない、という結論になっていたかと。

欧州、米国ではこのあたりを評価することが流行りですが、いかんせん他の要素(建設、土木、交通、物流等)と比較してCO2排出、エネルギー消費の全体量が少ないのでマクロからみたら影響は小さいです。もちろん草の根から、という発想は大切です。

EPAのグリーンレメディエーションのHPはこちら
Superfund Green Remediation Strategy September 2010 なんてレポートも出ています。
要するに浄化において下の図にある項目を考慮しましょう、ということです。
引用:USEPAのHP

土壌の機能

自分で研究をしておいて言うのも何ですが、個人的な感覚としては一時代前に欧州が取り組んでいた「土壌の機能(例えば、洪水緩和機能、作物の場、材料、水の涵養源、緩衝作用、人健康、生態系の基盤)といったの点から評価する、という方が腑に落ちます。この方向の研究を進めたいものです。