久々の勉強会

先週の日曜日は、久々のMedmar勉強会でした。
特集総論のために各自が原稿案を持ち寄って議論。20代〜30代の独法研究者、大学研究者、民間研究員、コンサル、独法行政職が集まれる貴重な機会であり、いい刺激をもらいました。
特に大学生だったIさんが社会人になりあの企業の研究員をしている、というのもご縁を感じます。
いくつか気になったことのメモを。

時代が変わればリスクも変わる。

なかでも面白かったのが、Nさんの話。この関係で有名なリスク評価やトレードオフの事例を現在のパラメータに直して再計算をしてみたところ、結果、そして結論が大きく異なる場合がいくつかあったということ。
毒性パラメータの変化や新たな因果関係などがわかることにより、リスク評価の結果は変わる。それは限られた条件の中から将来を予測しているので、新たな事実が出れば結果が変わることは当然のことです。
リスク評価の結果は時代が変われば、変わる、ということをN先生がおっしゃっていた気がしますが、まさにそういうことなんですね。

土壌汚染の生態リスク

土壌汚染の生態リスクを考える上で外せないのが個体群の活動範囲と汚染面積の関係。局所的な汚染が一定面積の個体群の活動範囲の中で同影響するか、そのあたりを考慮していく必要があるのでしょう。

化学物質管理

欧州REACH、カナダ、アメリカ、化審法などの化学物質の管理規制、これは環境リスクと保護貿易(他国排除)の二つの側面があるのか。中国も規制を導入とか。その視点で化審法の話、化審法に関する委員会の話を聞くと各省の意向が出ていて結構面白い。
スクリーニングのための法律か、予防原則のための法律か、というところでしょうか。

感覚的なもの

皆さん、研究者、行政職、官系コンサルなど、どちらかというと政府に近いところにいらっしゃいます。僕なんかは現場に近いところにいて、かつ、最近は他の業界のLocalで勝負、という方とたくさんお会いしていたので、久々に俯瞰視点での感覚をもてました。
どちらかに振れながらも両方の視点を常に持ち続けたいものです。

環境系の学会

環境系の学会、おおいですよね〜という話。学会費も馬鹿にならないし、参加も大変。日本地球惑星科学連合の連合大会みたいにできないのかなぁ、というお話。
日本環境科学連合 連合大会みたいな。環境の科学・化学・大気・水・廃棄物・毒性・政策・経済・法律・リスクの皆さんが一堂に会する、なんか面白そうじゃないですか。
学会を仕切っている先生方にインセンティブがないとだめですね。

締切

皆様ありがとうございました。何はともあれ厳しい締切が今日から始まりますので、よろしくお願いいたします。