環境リスクではない。

ここ3週間くらいの間に重たい土壌汚染の話の相談が4つほど来ている。どれも、今後、多発しそうな問題だ。むしろ、このような相談が連続してくるということは、多発しはじめた可能性も否定できない。

環境リスク、経済影響、個人と法人、実質的な損害、レピテーションリスク、過去の汚染原因者、善意の土地所有者、様々な問題が複雑に絡まっている。

一ついえることは、これらの問題のソリューションを提供する際に、環境リスクが最重要ファクターではなく、逆に適切な方法を採用すればヘッジできる要素だ、という認識が広がっていることだ。さらに合理的なリスク管理方法についても、適切なリスクコミュニケーションが伴えばという限定つきであるが、環境リスクの観点からは受け入れられる素地はすでに整ってきている、と感じられる。もちろん、その合意形成には少なくない時間が必要なのが課題ではあるが。

今後、注目するべき、解決するべきは、リスク管理された土壌汚染に伴う経済的なリスク(不動産価格の現象、土地利用制限等)をいかに定量評価し、ヘッジする方法、施策を考えるかだ。

土地利用施策の文脈か、不動産鑑定の文脈か、それとも、、、。いずれにせよ、異なるアプローチが必要だ。そこが次の課題。あれ、ここまで書いて1年前も同じ事を言っていたような気がしてきた。


さて、今日の朝焼けです。今朝は風があり涼しく、生活のリズムも徐々に戻ってきました。