ホウ素の土壌への吸着

論文を書くためホウ素の土壌への吸着についての論文を再度、収集&読み込み。思ったよりも沢山あり驚く。農業分野では灌漑水にある一定以上の濃度が含まれると作物障害の原因になるとのこと(毒性や作物影響については元文献をたどっていないので要確認)。
良質の文献はSoil Science Society of America Journalに多かった。
以下メモです。

  1. ホウ素は土壌水中ではB(OH)3とB(OH)4-の形で存在するため、重金属類同様、吸着量はpH依存性が生じる。
  2. いくつかの研究によるとpH9付近で吸着量が最も多くなる。分かりやすかったのは、Communarらや、Goldbergらの文献で、例えばGoldbergら(2000)らは15種類以上の土壌で吸着実験をしておりpH9付近で吸着量が最大値付近に近づくこと、また吸着量予測モデルも提案している。
  3. Communar(2005)では、流速が早い場合ほどBTCのピーク濃度が減少すること、流速が遅い場合(0.16cm/h)はLEモデルで表現できることが示されていた。

日本でも、学会要旨で鹿児島でクロボク土への吸着特性が調べられており、同様のpH依存性を示すようだ。内容はこちら
産総件でもSさんが実験のレポートPDFを出されておられるが、pHに関しての記述はない。