論文印刷完了 日本におけるブラウンフィールド発生確率の推定

保高 徹生、松田 裕之、牧野 光琢(2008)、日本におけるブラウンフィールド発生確率の推定、環境科学会誌21巻4号,pp291-306

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概要

 日本においてブラウンフィールドが、将来問題となる可能性を評価することを目的として、土地価格、土壌汚染対策費用、および土地所有者が土地価格に対して許容できる土壌汚染対策費用の比率を用いて、都道府県別、業種別、事業所の規模別に土壌汚染の可能性がある土地(以下、PCS)がブラウンフィールドとなる確率(BF発生確率)を推定するモデルを作成し、都道府県別、業種別、規模別のBF発生確率を推定した。
 その結果、東京都ではBF発生確率は0.02%〜5%の範囲であり、他都道府県と比較して非常に低いこと、また、地方圏(3大都市圏を含まない道県)の土壌汚染が存在する可能性の高い製造業およびクリーニング店、ガソリンスタンドでは、約20%〜24%と高いことが確認された。
 このような地方圏におけるBF発生確率が高い業種のPCSは、約26万サイト(日本全体の約1/4)存在しており、今後、地方圏におけるこれらの業種のPCSの所有者は、PCSのBF化により経済的に大きな影響を受ける可能性が示唆された。そのため、BF化を防止する政策を採用する必要があると考えられる。

結果図